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 翌日、会社の同僚にこの話をすることにしました。
しっくりこない関係を作ってしまって、モヤモヤした気分を払拭する事ができなかったのです。
同僚はこの手の話が大好きだから、食いついてくるのは間違いがありませんでした。
昨日起こった出来事、たった30分で2万円も支払った話をしてみたのですが、その裏事情というものを彼は知っていたのです。
「援助掲示板なんか使うなんて危険極まりないんだぜ」
「危険?なんで?」
「詐欺行為が多発している場所だから、地雷原に踏み込むようなもんなんだよ」
「えっ?なにそれ?本当の話なのか」
彼は神妙な面持ちで話しを続けていきました。
その話というのはとても衝撃的なものであり、震えが来てしまうようなものだったのです。
「お前がセックスした女は素人じゃないんだよ。
あれな、援デリ業者って言われている悪質な業者が派遣した女なんだよ」
「…そ、そーうなのか?…」
「完全にマグロ状態の女、時間は30分、業者特有のパターンなんだよな」
業者などという言葉が飛び出して、ひたすら驚くばかりだったのです。
そんなものの存在など全く知りませんでしたから、自分はてっきり素人と一発決めたと思い込んでいました。

しかし、彼はとてもこの手の話には詳しいようでさらにいろいろな情報を教えてくれました。
「2万円で済んだだけでもラッキーだと思うよ。
中には美人局なんて言う被害報告だって多いんだからね」
美人局っていまだにあるのか?って思ってしまいました。
確かに古い話でよく聞くことはあっですが、現代に於いてインターネット上でそんなものが暗躍しているとは思いませんでした。
「無料で利用ができる援助掲示板は悪質な利用者の巣窟だから、素人と出会うのは百%不可能だと思っていいよ」
「割り切りなんてやっぱり夢だったのか…」
「いやいや、そうとも言い切れない部分があるよ」
インターネットで出会いを探すというのは、彼の話を聞くととても難しいような気がしてしまいました。
しかし、出会う方法もあると言う事をちらつかせてくるのです。